2018年06月08日

父と子



6月号 
父と子

東京家庭教育研究所の創設者:小林 謙策氏(故人)の文

父は中学校の校長をしていた。
自分は負けず嫌いだったから、娘に対しても小さい時から「偉くなれ」と言って育ててきた。大きくなると、さらにその上に、「人よりも偉くなれ」と育てた。
小学校から高校まで、娘は順調に伸びていった。だが、東京の大学に進むとそうはいかなくなった。いくら努力しても自分より優れた人は数多いる。
娘は絶望し、電車に投身自殺をした。オドロキ
「両親の期待にそうことができなくなりました。人生を逃避することは卑怯ですが、いまの私にはこれより他に道はありません」
残された手紙にはそうあり、続けてこう書かれていた。
「お母さん本当にお世話様でした。いま私はお母さんに一目会いたい。会ってお母さんの胸に飛びつきたい。お母さんさようなら」
これを読んだ母は狂わんばかりに娘の名を呼び号泣した。

小林氏は・・・
「子供は這えば立ちたくなり、立てば歩きたくなり、歩けば飛びたくなる。これが子供の自然な姿。子供は無限の可能性を持って伸びようとしている。それなのに私は愚かにも、「人より偉くなれ」と言い続けてきた。
「自分の最善を尽くしなさい」とだけで、娘は十分に伸びることができたはず。私は娘の死によって、家庭教育の重要性を痛感しました」


以後、小林さんは家庭教育の探求と普及に生涯を捧げ、平成元年に亡くなられた。


父と子・・・何気なく言ってしまう言葉の向こうには受け止める人間の心にどう響いているか。
本当に思い知らされた内容でした。小林氏の捧げられた行動を無にしないようにしていきましょう。  


Posted by すまいるガーデン  at 14:28Comments(0)致知の学び